生活習慣病患者にとって最も重要なことは、生活の見直しです。例えば、食生活の改善はその最たるものだといえるでしょう。生活習慣病の多くは、食生活の乱れを原因として発症するケースが多いといいます。そこで、生活習慣病と指摘されたらまず、食生活の改善から真剣に取り組む必要があります。
料理の味付けが濃く、肉料理に偏りがちで、野菜をあまり摂らない人は要注意です。また、朝食を食べない人の場合は、昼食や夕食、そして夜食で暴飲暴食に走る傾向があるので、3食きっちりと食べるようにしましょう。その際、できるだけ薄味を心がけ、野菜を積極的に食べるようにするのがポイントです。夜食は消化器官や肝臓に負担をかけるので、できるだけ食べないほうが良いかもしれません。しかし、仕事で夜勤がある方は、そうもいかないので、消化の良いものを食べるようにしてください。
次に、生活習慣病の改善には適度な運動も欠かせません。運動をすることでカロリーが消費されたり、代謝が上がると、健康維持につながります。可能であれば、週に3日以上、毎回30分程度の運動を心がけるようにしましょう。スポーツをする習慣がなかったり、トレーニングジムに通う時間がない方は、散歩やストレッチだけでもするようにしましょう。
そして、規則正しい生活リズムを維持することも心がけてください。日勤帯で働いている方は、できれば12時までには就寝をして、朝は6時から7時には起床をしましょう。規則正しい生活をすれば、寝不足になることもありませんし、夜中に夜食を食べてしまうという悪循環を断つことができます。ただし、看護師のような夜勤がある方の場合は、一定の生活リズムの維持は難しいかもしれないので、可能な範囲で生活習慣を改める努力をしましょう。